【2025年大阪万博②】日本館で循環を巡る旅を!藻ハローキティ・ドラえもん・ベアブリックのナビゲートでいのちの循環を体感する!

大阪万博のパビリオン紹介第2弾はわれらが日本館

イト

正直に言って、一番パビリオンとしてのテーマの完成度が高いのは日本館ではと思ってます!

夫婦ともに個人的に満足度No.1のパビリオンです!

目次

日本館とは?

日本館のコンセプト

日本館パビリオンのテーマは「いのちと、いのちの、あいだに」

日本館パビリオンの館内説明です。

人間を含むあらゆるモノはひとつの役目を終える瞬間に何かが受け継がれ、形を変えながら新たな役目を獲得するというつながりの中に存在する。
この「いのちといのちのあいだ」に注目すると無数の「小さな循環」がこの世界を構成している。

この「循環」に焦点を当てたのが日本館パビリオンで、日本古来の自然観や美意識に触れながらパビリオンを巡ることで、自分自身も循環の一部であることを実感することができます。

日本館の構成

日本館はPlantエリア・Farmエリア・Factoryエリアの3エリアに分かれていますが、「循環」に始まりも終わりもないので、タイミングによって案内される入口・出口も異なります。

日本館の外壁にあるフロアマップです。

日本館では実際に万博会場で出たごみをPlantエリアで分解してエネルギーに変え、Farmエリアで育てられていた藻類を加えた植物由来のプラスチックを使って、Factoryエリアでスツールを製造しています。

イト

実際に出たごみをエネルギーに変えて製造するなんてまさに循環そのもの!スツールは日本館のいたるところに置かれていて実際に座れます。

私たちは今回PlantFarmFactoryの順に巡ったのでそれぞれのエリアについてご紹介します。

Plant(ごみから水へ)エリア

万博会場で出たごみはベルトコンベアで運ばれていき、微生物によって分解(=発酵)されます。

万博会場で出たごみがベルトコンベアで運ばれている様子です。

日本館ではこの発酵時に出るバイオガスを利用して発電し、館内で活用しているそう。

この光の下に微生物の発酵タンクがあります。

生ごみを分解することで生まれる水・熱・電気・二酸化炭素・養分をそれぞれ色とりどりのベアブリックが表現しています。

二酸化炭素を表現しているベアブリックです。
窒素を表現しているベアブリックです。
イト

ごみから生まれ変わって生き生きしてる!

また、発酵の副産物として出た水は、微生物の力で純水に近いレベルまで浄化され、中庭の水盤へ、水も捨てずに再利用されます。

日本館に中庭にある水盤です。生ごみの発酵の副産物として出た水を微生物の力で純水レベルまで浄化しています。

Farm(水から素材へ)エリア

このエリアではPlantエリアからの水・熱・電気・二酸化炭素・養分が微生物によって新しい姿へ生まれかわります。

この緑色に発光している水槽では「ボツリオコッカス」という緑藻類の一種を育てているそうです。

ボツリオコッカスという緑藻を育てている水槽です。

この緑藻は二酸化炭素を吸収し、石油の主成分である炭化水素を大量に生産できるので、エネルギー問題と環境問題を同時に解決できる可能性として注目されています。

そしてここでの見どころと言えば、壁一面に広がる様々な藻に扮したハローキティ

藻に扮したハローキティ①です。
藻に扮したハローキティ②です。
ライ

一口に藻類といっても大きさや形もいろいろあって、環境を浄化する特徴があるやつがいたり、新素材の原料として開発が進められていたり…
個性が豊かだな~!

イト

実物の写真と比べてみると、しっかり特徴がモチーフ化されててかわいい~!!(全部調べた)

また、藻類はものづくりにおいての生産能力が高く、持続可能な社会の実現に欠かせないそうです。

藻類のもつポテンシャルを表した展示です。
  • 油の生産効率⇒ひまわりの14倍
  • 二酸化炭素の吸収量⇒杉の14倍
  • たんぱく質の生産効率⇒大豆の36倍
  • 同量の水で生産できるたんぱく質⇒牛肉の50倍
少量の水で多くの二酸化炭素を吸収し、燃料やたんぱく質のもととなる有機物を効率よく回収できる「フォトバイオリアクター」という装置です。

これは「フォトバイオリアクター」と呼ばれる巨大な装置で、光を効率的に吸収しながらチューブ内で「スピルリナ」という藻類を育てているそうです。

少量の水で多くの二酸化炭素を吸収し、燃料やたんぱく質のもととなる有機物を効率よく回収できるので実用化が始まっているそうです。

Factory(素材からものへ)エリア

ここではFarmエリアで育てられていた藻類を原料に加えた植物由来のプラスチックを用いて、日本館の中で使われる「スツール」を制作している現場を見学することができます。

植物由来のプラスチックから3Dプリンターを使ったスツールを作っている様子です。
イト

スタッフさんがずっとPCを操作しているなと思っていたら、ロボットアームを持つ3Dプリンターを使ってリアルタイムで作っているとは!

スツールは日本館のいたるところにあるので休憩がてら実際に座れます。自然由来の生分解性プラスチックなので廃棄時の環境負担も抑えられます。

日本館で実際に作られたスツールです。

スツール生産工場の後は、「循環」をテーマに日本古来のものづくりの知恵と技術をドラえもんが紹介します。

日本古来の技術現代への応用工夫内容
桶、竹かごサッカーボールあえて丈夫に作らず壊れたら部品ごとに取り換えて修理する
着物スマートフォン役目を終えたときのことを見据えて簡単に分解できるようになっている
和釘東京スカイツリー強い力を受け流す工夫がされている
流れ橋小型月着陸実証機大事な部分を守るため、一部をあえて壊れやすくつくる
風呂敷トランスフォーマーひとつのものに複数の役割をもたせていく
焼杉小惑星探査機あえて劣化させることで耐久性を高めている
式年遷宮数年ごとに建て替えることで建築技術も継承している
部品ごとに取り換えられる例としてサッカーボールを紹介しています。
一部をあえて壊れやすく作ることで全部が流されないようにする流れ橋を紹介しています。
20年ごとに社殿を建て替えることで木材の再利用や建築技術の継承が適う式年遷宮を紹介しています。
ユニフォーム・スツール・パッケージ・家具・建築など日本館そのものが会期後の再利用も見据えています。
ライ

ドラえもんのナビゲートのおかげでとてもわかりやすい展示でした!

イト

「あえてしなやかに「受け流す」とか日本の良き美意識だな~と思いました

また、日本館そのものも万博終了後の再利用を見据えて、加工を抑えた工法で建築されているのだそう!

スタッフさんのユニフォームやショップの段ボールなどもリサイクルしやすい素材や構造を採用して「循環」できるようにしているんだって!

火星の石

3つのエリアを巡った後は火星の石の展示があります。

これは火星で見つけたわけではなく、南極に落ちてきた隕石なんだそう。

一般向けに初めて公開している南極で発見された火星の石です。

この大きさの火星の石が一般に広く公開されるのは今回が初めて、またこの石の解析の結果、火星に水が存在することも明らかになったんだとか。

火星で水が循環できるなら火星で生活することも夢ではないという展示です。
イト

いつか火星に住むことも夢ではなくなるのかも…!?

私たちが訪れたときは、混雑しないように写真撮影は1枚までと決められていたため、じっくり堪能はできなかったですが、火星の石を見れたのは良い経験になりました。

まとめ:「循環」を体現しているパビリオン!

日本館は展示にも一貫性があるだけでなく、建築や構造まで「循環」というテーマを大切にしていて、知れば知るほど素晴らしい…と個人的に感じるパビリオンでした。

イト

ですがそこまで詳しい説明が各展示にあるわけではないので、あまり意識していないとよくわからんかった…??となりかねないかな?

内容わからなくてもキティちゃんドラえもんベアブリックはかわいいのでそれはそれで良しです!笑

ぜひとも公式Webサイトの「まるごとガイド」にアクセスして内容を予習してから、または会場内でオーディオガイドを聞きながら巡るのをおすすめします!

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この記事を書いた人

30代共働き夫婦のライフスタイルを発信
もっと早く知っておきたかったことや覚えておきたいことを備忘録・ログとして共有していきます。
実際の経験をもとにした反省点や改善点が盛りだくさんブログです!

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