前回の記事で引越しのときのやることリストとして、引越しが決まってから当日に向けた準備を紹介してきました。
今回後編では新居への入居が可能になってから、引越し当日を経て住所変更の手続きのあれこれまでの最短ルートを共有します。
参考までに今回の私たちの引越し内容です。単身引越しや家族で引越しの方にもあてはまる内容があるのでご活用ください。
- 別居婚から同棲へ
- 2人とも会社員
- もともと夫と妻の家は車で30分ほどの隣接する市にそれぞれ一人暮らし
- 新居は各々の家から車で15~30分ほどのところ
- 新居の入居可能日→業者引越し→旧居解約日の順に設定
入居可能日
新居の入居が可能になったら鍵を不動産から受け取り、入居前の準備をしましょう!
広さによっても人によってもどこまで準備するかはそれぞれですが、半日~1日ほど時間がかかると見積もっておくと安心です。
入居前の傷・汚れを確認する
まずは入居前からの傷やとれない汚れがないか確認しましょう!
写真に撮り、管理会社にメールなど記録が残るように伝えておくと退去時のトラブルを防ぐことができます。
またエアコンや排水など各種設備についてもしっかり作動するか、このタイミングで動かしておきましょう!
傷や不具合が自分のせいじゃない!って言えるのはこのタイミングなので入念に確認しましょう~!窓・網戸とかも要チェックです!
防虫と汚れ防止対策を行う
ここからは虫が苦手なイトが情報収集しまくって実施した防虫対策(と汚れ対策)を順にお伝えします。
一番苦手な人が多いと思われるあの虫には入居以来遭遇しておりませんので参考にしてください!!
朝9時に新居に到着してバルサンを焚きました。
霧タイプにしたのはマンションなので近所の方に迷惑をかけないためです。
霧タイプは煙が出ないので、火災報知器のカバーは必要ないとされていますが、念のためビニールをかぶせてマスキングテープで天井に固定しました。踏み台があると良いと思います。
2時間後、十分に換気して掃除機とクイックルワイパーで床掃除を行いました。
クイックルワイパーのウェットシートで水拭きもしています。
入居前のクリーニングが済んでいるとはいえ意外に汚れている…
汚れや傷を防ぐため、生活が始まる前にフィルターやシートの類は設置しておきました。
風呂・洗面所・トイレ・コンロ・24h換気⇒それぞれサイズにあった不織布フィルター
コンロ下・シンク下・洗面台下⇒防虫効果も狙ってアルミシート
キッチン棚・引き出し⇒透明のエンボス加工のシート
押し入れの棚⇒防ダニシート
靴箱⇒抗菌・消臭加工付の備長炭シート
シートを設置箇所のサイズに合わせてカットするのがかなり大変で手分けしながら行いました。
大変ですが、この工程をしっかりしておくと、普段の生活でモノを落としたりこぼしたときにも慌てずにすみます!
あとは細かいところですが入居前にやっておいた方がよいこととして、以下を実施しました。
- 室外機の防虫ドレンキャップをつける
- キッチン透明マットを敷く
- 排水口のゴミ受けを変更する
- ビルトインコンロのフレームカバーを貼る
- 台所・洗面所・トイレの配水管の隙間をパテで埋める
- お風呂鏡・台所シンクを撥水コーティングする
- ブラックキャップを置く
ブラックキャップの効果は高いですが、使用期限を守らないと逆に引き寄せてしまいます…
私は置いた場所をスマホと手帳にメモし、次回の交換予定日をリマインダーに登録することで交換忘れがないようにしています!!
引越し前日
前日は荷造りのラストパートをかけつつ、洗濯機と冷蔵庫の移動準備をしておきましょう。
洗濯機の水抜きをする
洗濯機を移動させるためには洗濯機の「水抜き」をしておく必要があります。
当日に行うと水が抜けきらず漏れてしまう可能性があるので前日がベストです!
水抜きの際、水栓を閉める必要があるのですが、普段開けっ放しで使っていたためか固化して動かなくなってしまいました!
大家さんに連絡し、すぐに対応いただけたので良かったです。
万一トラブルが起きたら、自己判断で業者などに連絡せず、まずは管理会社か大家に相談しましょう!
冷蔵庫の電源を落とす
冷蔵庫も移動の際は、「霜取り」と「水抜き」をしておく必要があるので、前日に電源を切ります。
詳しい手順はメーカー説明書を確認してください。
中身が空のうちに普段やりづらい冷蔵庫の棚や冷凍庫内の掃除をしておくと良いです!
私は生鮮食品や冷凍品は使い切っていましたが、調味料などは残ってしまったのでクーラーボックスに保冷剤とともに移しておきました。
気温が高いときや遠距離移動ならば処分した方がいいかもしれません。
近所に住んでいた友人が引越しするときに、調味料や野菜が余ってしまったということで引き取ったことがあります。
関係性にもよりますが、渡せそうな人がいれば声をかけてみても良いかもしれませんね!
引越し当日
旧居ですること
荷造りを完成させ、荷物を運び出す
当日は前日まで使用していたモノを開いている段ボールに詰めつつ、封してない段ボールの蓋を締めまくります。
ガムテープの貼り方にもよりますが、私は段ボール20箱で30分弱かかりました。
引越し業者が到着したら運び出しはお任せして、最後にトラック内を見て積み忘れがないかを確認します。
- ベランダの物干しざお
- 駐輪場の自転車
- 電気のシーリング
引越し業者と新居への到着時間を確認したら、旧居での退去前掃除に必要な掃除道具だけ残して新居へ向かいましょう!
さすがプロ!養生から収納付きベッドの解体や家電の運び出し含めて1時間で運び出しが終わりました!!
運び出しの間は、邪魔にならないよう家具家電を運び出した後の埃やごみを片づけていました。ごみ袋を用意しておいた方が良いです!
新居ですること
新居に着いたら鍵を開けて引越し業者を迎え入れ、養生のちに荷物の運び入れが始まります!
段ボールを運び入れて家具家電を配置する
荷物の運び入れる際、以下の記事で紹介したように家具家電配置のシミュレーションを確認しておきましょう!
当日はその想定にそって、業者の方に家具家電を置いてもらえば自分で動かさずにすんで楽ですよ!
すべての荷物の運び入れが終わったら傷や破損などはないか確認の上、代金を支払って終了です。
ここからはひたすら段ボールを開梱し、できるだけ早く通常の暮らしができるようにしましょう。
準備をしっかりしていたので、段ボールからの荷ほどき作業も引越し当日に完了させることができました!(かなり疲れたけど…)
ガスの開栓・ネット回線工事に立ち会う
ガスの開栓は必ず立ち会いが必要となるので当日からお風呂を使用するためにも予定を調整しておきましょう。所要時間は20分程度です。
インターネットの回線工事はマンション備え付けのものを使用する場合は、通常wi-fiルーターを設置するのみで使用可能ですが、光回線に変更する場合やプロバイダが異なる回線を使用する場合は工事が必要なことがあります。
マンションの場合は管理会社に使用可能な光ファイバーの種類や等工事可否などを事前に相談してください!
我が家は共用部まで光ファイバーが導入されてはいたものの各戸への引き入れ工事が必要でした。
引越し後
引越し当日を終えた後やるべきことは大きく2つ、①旧居の退去手続きと②住所変更手続きです。
旧居の退去手続きをする
余計な退去費用がかからないように掃除をする
よく原状回復費用として高額の退去費を請求されてトラブルになった…という話を聞きませんか?
少しでもトラブルになりかねない原因を取り除けるよう旧居の掃除はしてから引き渡しましょう!
大家にクリーニング義務があり、退去者が掃除をする必要はないともいいますが、あまりにも汚いと印象が悪いのである程度綺麗にして返す方が安心です。
私は退去費として高額請求されるのが怖くて、かなりきれいに清掃しました!
水回りやキッチンは荷物を移動する前からコツコツと掃除を進めて、荷物を運び出したこのタイミングで床や玄関の掃除を行うと良いです。
しかし、私はほとんどベランダを使用していなかったため存在を忘れ、掃除が間に合わず…
砂埃が溜まっていましたが、ベランダの確認は忘れ物がないか程度だったので特に何も言われずセーフでした…良かった…
退去費の清算をする
掃除を終えたところで、大家さんの立ち会いのもと部屋の状態と残置物の有無の確認があります。
「綺麗に使っていただいてありがとうございます」ということで、退去費用は0円でした~!!良かった~!!
- ①退去に立ち会う場合は、一人ではなくできれば男性を呼ぶ
-
女性1人だとなめられて強めに押し切られることがあると聞いたので、夫に同行してもらいました。部屋の汚れや傷について誰が修繕責任を負うかを決めるシビアな場なので、平静を保てるよう頼れる味方を召喚しておきましょう!
- ②そもそも退去立ち会いを行わないのもあり
-
契約書に必須となければ立ち会いは絶対ではないようです。けれどもその場合、指摘された汚れが自分の責任じゃなくてもその場で指摘できません。しっかりと反論できるように入居時の記録とともに、退去前の掃除が済んだ後、お部屋の状態を確認して動画や写真を撮っておいた方が良いです。
- ③退去費用が発生した場合請求書のサインはその場でしない
-
請求書のサインはその場でしなくても退去できます。サインしてしまうとその金額を払うことを認めたということになってしまうので、サインはせずに持ち帰りましょう。内容を精査してからメールで送付で大丈夫です。
あとは入居時にエアコンクリーニング代を払っていたので、退去時に請求されないか気をつけていました。入居時と退去時にダブルで支払う項目がないかもチェックです!
退去費の請求がなかったので、何も記入することなくその場で鍵を返して退去完了でした!
各種住所変更手続きを行う
14日以内に転入届または転居届を出す
転出届はWeb上で手続きできましたが、転入時は対面確認が必要なので役所まで赴きましょう。
同一世帯の家族なら委任状なく代理人として転入届の提出・マイナンバーカードの住所変更ができるので協力しあえたら良いですね!
マイナンバーカードでの転出・転入手続きについては前編の記事で紹介しています。
各種住所変更手続き
人によりますが、以下が手続き必要な項目です。
- 運転免許証記載変更
- マイナンバーカード住所変更(14日以内)・署名用電子証明書再発行
- 銀行口座住所変更
- クレジットカード住所変更
- iDeCoやNISAなど証券会社住所変更
- 携帯電話の住所変更
- 寄付済のふるさと納税住所変更連絡
- ECサイト住所変更
他はWebでの手続きが可能なものが多いですが、手続き期限と方法を確認してやることリストに入れ、計画的に進めていきましょう!
結婚などで氏名や本籍を変更したときの手続きについては以下で紹介しています。
職場へ連絡して、定期券を購入する
会社員の方は職場に所定の様式で住所変更を連絡すると、各種税金・保険関係の手続きを行ってくれます。
連絡が漏れると正しく納税されなかったり、適切な社会保険を受けられなくなる可能性があるので、就業規則を確認して必ず申請するようにしましょう!
また、公共交通機関を使用して通勤する人は定期券の購入も忘れないように!
家賃(各種インフラ)の支払い方法を自動化する
毎月一定額発生する各種インフラについては支払方法を自動化させておくと効率的です。
家賃は大家・管理会社にもよりますが、引落か振込が多いと思います。
引落に手数料がかかるなら、振込手数料がかからないネット銀行から自動振込を設定すると節約かつ効率的です。
電気ガスはWeb上でカード引落しに設定できる会社が多いです。
水道はカード引落・バーコード決済対応の自治体も最近増えていますが、まだ引落や払込のみ対応の自治体もあります。
我が家は一番お得にかつ労力をかけないように検討して、
家賃:自動振込、電気:カード引落、水道:バーコード決済にしています。
自分で支払う必要があるものは忘れないようリマインダーしておくと良いね!
お得になる決済方法を一度設定すると、その後は悩まずに支払いができるのでこのタイミングでしっかりと検討しておきましょう!
引越しやることリストまとめ(後編)
ここまで引越し手続き一連の流れ、いかがだったでしょうか?
実際に体験したときの反省点や改善点を細かく詰め込んだので、かなりボリューミーですが有益な情報が盛りだくさんです!ぜひMyやることリストにこの記事の内容を組み込んでいただければと思います。
仕事、家庭、学業と忙しい中並行して引越し作業を進めていくのは大変ですが、効率的な引越し作業を進めるのにこの記事が助けになれば嬉しいです!