【神勝寺】禅とは何か?パビリオン「洸庭」で現代アートを通じた禅の世界を体験する

とは何か?

それは厳しい修行を耐え忍んだ僧侶にしか得ることのできない概念・境地なのだろう…と思っていましたが、アート作品を通じて禅の感覚に触れることができる施設が広島県福山市にあります。

その場所は「神勝寺 禅と庭のミュージアム」

神勝寺入口

福山駅から車で30分ほどのところの山の中にあり、禅の世界に触れるためのいろんな体験ができる珍しいお寺なんですよ!

今回は夫婦で訪問したので、巡ったルートと所要時間をご紹介します!

目次

洸庭

洸庭への道のり

神勝寺で禅の世界を体験できると言えばこちらのパビリオン〈〈洸庭〉〉

洸庭外観

外観はとても大きなフィナンシェのような物体に支柱がついている感じでした。

この中に入って禅体験をするのですが、入場人数に制限があり(一度に16人まで)、先着順です。別料金はかからず、拝観料で体験できます。

境内の案内

これは絶対に体験したかったので、訪れてから一番最初に行きましたが、特に混みあうこともなかったので好きなタイミングで向かえば良いと思います。

イト

わたしたちはGW中の5月3日 11:40~12:10の回で体験しました!

洸庭は地図上で寺の敷地外にあるようにみえるので、門から出てしまいそうになりますが、受付「松堂」を入ってそのまま進むと案内があるため、それに沿って坂や階段を上がっていくと良いです。

洸庭への案内板
ライ

門から出て向かおうとしたら立入禁止でした…笑

開始時間が近づくと係員から案内があり、建物内で座席へ向かうとき用のペンライトが配られます。

洸庭で使用するペンライト

時間になったらここから入っていき、ベンチに腰掛けて始まるのを待ちます。

洸庭への入り口

建物内は本当に暗いので、暗闇が苦手な人は避けた方が良いです。また、咳やくしゃみも憚られる雰囲気ではあるので、夫婦やカップル、ある程度子供が大きくなった家族連れ向きかなと思います。

瞑想体験

参加者全員が席に着いたら入口が閉められ、暗闇が訪れます。

イト

日常生活で暗闇といってもなんだかんだ光が漏れているんだなと思うくらい、ここの暗闇は本当の暗闇だった!自分が目を閉じているか開けているかも一瞬わからなくなるくらいな感覚です。

目の前を見つめているとちらちらと光が見えるような、見えないような…

うごめいている光が水面に反射して不規則な動きをしているのをずっと見ていました。目を瞑ったときにまぶたの裏に広がる光の残像みたいな体感です。

この、心を空っぽにして自分の感覚に集中させるイメージが、禅における瞑想で得られる感覚の一部なのかなと思いました。

ライ

雑念を払えた不思議な体験だったなー

新勝寺うどん

瞑想が終わったら次はご飯を食べに「五観堂」へ行きました。

五観堂外観

ここでは禅僧のごちそうである「うどん」を修行僧の食べ方に倣っていただくことができます。

予約は要りませんが、席数に限りがあるので私たちが訪れたときは20分くらい待ちました。

ライ

お堂へ入って僧侶の方に名前を伝え、時間になったら声を掛けられるシステムでした!

料金は前払い現金のみで1,200円/1人でした。

まずおかずが配膳され、お客さん全員分揃ったら僧侶の方から食べ方の説明があります。

イト

説明があるまで食事に手を付けるのは待ちましょう!
(わからずに食べ始めようとしてしまいまいした)

うどんの食べ方の説明メモ
  • 普段おかゆなどを食べている僧侶にとって、音をたてて食べられるうどんは楽しみ
  • 持鉢(じはつ)という大中小の大きさがある器で食べる
  • 小にたくあん、中におかず、大にうどんの出汁を少し入れて食べ、食べ終わるときはたくあんを小→中→大の容器へと拭うようにすることで、残さないよう大事に食べる
  • たくあんは音を立てないよう薄く切っている
  • 雲水箸と呼ばれる箸は太く、拍子木のように使用することができる
雲水箸と持鉢

うどんはとてもとても太く、食べ応えがありました!一本で口の中がいっぱいになるくらいのボリューム!

うどん

薬味はごま、大根おろし、しょうが、ねぎ、たくあんと5種類ありました。締め?にはごはんもいただけます。

薬味

ロバの一休

「五観堂」の後は健脚ルートで「本堂 無明院」に向かいました。

本堂 無明院

本堂では「白隠コレクション」として禅の教えをあらわした水墨画の展示があります。

白隠コレクション

お庭の枯山水も見事でした!

本堂の枯山水庭園

また、本堂をから少し歩くとロバがいます。

ロバの一休

禅の言い回しでロバの例えがあり、とんちで有名な一休さんも自らをロバに称したことから、ロバの一休と名付けられたようですよ。

イト

まさか動物にお寺で会えるとは思わなかったから嬉しい!

ライ

境内は綺麗に整備されているけど自然がいっぱい!
永照院あたりの小道でとっても小さな蛇も見かけたな~

含空院

境内を散策した後は入口近くの「含空院」で休憩。

茶房 含空院

庭園の鯉に餌やりができます。(餌代100円)

含空院の鯉

茶房に入ってお茶をいただきました。(お茶菓子と煎茶/抹茶のセット800円)

含空院のお茶菓子と煎茶セット
含空院の抹茶

和室の中心にお湯を汲めるスペースがあるので、煎茶は自由にお代わりができます。

お湯のお代わりスペース

ここで流れる時間がとても心地が良く、ゆったりくつろげました。

神勝寺まとめ

禅と聞くとなかなか難しそうだったりとっつきにくいイメージがありましたが、無理なく禅の世界に触れることができ良い経験になりました。

境内は自然一杯の山の中にありますが、整備が行き届いており、散策・リラックス目的で訪れても満足できるんじゃないかなと思います。

私たちは神勝寺で流れる時間・雰囲気が気に入り結局5時間近く滞在していました。

ライ

本当はその後「みろくの里」に行くつもりだったけど時間なくなっちゃったよね(笑)

禅が気になる方もそうでないかたも、気になった方はぜひ訪れてみてください!

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この記事を書いた人

30代共働き夫婦のライフスタイルを発信
もっと早く知っておきたかったことや覚えておきたいことを備忘録・ログとして共有していきます。
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